東南アジア ビジネス論
〜注目される東南アジアの経済動向やマーケット分析を軸にビジネスを考える〜
講義概要
シンガポール、タイ、ベトナムなどの経済動向、ビジネス環境のマーケットリサーチを行う
習得目標
経済動向、マーケット分析を行い、ビジネスチャンスの考察を行う基礎力
カリキュラム
第1回 | 政府統計、国際統計、投資コスト情報のリーチ及び統計分析(入門)
第2回 | シンガポール経済、主要産業動向、ビジネス環境、マーケットリサーチ、統計分析
第3回 | タイ経済、主要産業動向、ビジネス環境、マーケットリサーチ、統計分析
第4回 | ベトナム経済、主要産業動向、ビジネス環境、マーケットリサーチ、統計分析
第5回 | 最終発表(マーケット分析、ビジネスチャンスの考察)
思い出に残っているアジアでのエピソード
ホーチミンに駐在した際、日越共同イニシアティブ(官民対話)の日本側メンバーとして、同国の中小企業支援法(日本では中小企業基本法)の原案作成に協力をしました。カウンターパートである計画投資省と連携して、ベトナムの中小企業実態調査を行い政策提言などを行いました。政策提言は現在でも計画投資省の公式ページに掲載されています。元々、恩師である江橋正彦名誉教授(明治学院大学)は90年代、「ベトナム国市場経済化支援開発調査(石川プロジェクト)」の中小企業及び裾野産業育成のプロジェクトに参画した経緯があります。20年先を見据えた政策提言がされており、月日を経て教え子である私が携われたことは感慨深いものでした。
講義への想い
現在、地方の国公立大学で教鞭を取っておりますが、教え子の学生達は政府統計機関、世界銀行やアジア開発銀行などの統計データを分析して、各国の経済動向やビジネス環境などのマーケットリサーチを行っています。実は講師の前職であるジェトロの海外調査部で調査業務に携わっていたことを講義で実践しているわけです。こうしたノウハウが一人でも多くの方々に共有されることで、マーケットリサーチを通じて日本企業の国際展開に貢献できればと考えています。
受講生へのメッセージ
講師から受講生に対する一方通行ではなく、可能な限り「議論」に繋がるような双方向(講師⇔受講生、受講生⇔受講生)の講義を目指しています。日本の過去の教育では、議論をする力を養う点に課題がありました。正解が分からないと回答・発言をしづらくなってしまうわけです。しかし、社会でご活躍されている皆さんはお分かりの通り、ビジネスの場において必ずしも一つひとつの発言=正解になるわけではありません。自由闊達な議論を通してPDCAを回すことが正解に繋がる王道ではないでしょうか。もちろんその発言(アウトプット)の為には、多くの学びや気づきなどのインプットが大切になります。そんな両方が学べる機会になれば幸いです。